この六地蔵から見る佐古谷はいつも西日を受けて金色に輝いてみえた。
水車小屋があり、牛小屋があり夕餉の準備だろう煙がたなびいて見える。
目をつむるといつもこの風景が浮かぶ。
小学高学年のころの思い出なのだろう、茶畑に囲まれた畑に麦が金色にゆれている。
とってものどかで、じいちゃんばあちゃんの呼ぶ声がいつも聞こえていた。
この村にいつの頃からか日本刀伝説が作られ、名刀長船、快刀村雨がこの村のどこかの家の蔵に隠されているという話がまことしやかに語られていた。
穏やかなこの村で、少女暴行事件がおきた。
この犯人が快刀村雨で切腹したという話を目上の友達から聞いたのが丁度このころだった。
この時、警察の家宅捜査を村中の家がうけたとき、私の祖母が長船を家のどこかに隠したそうだ。
二十数件しかない山村の部落に宿屋が四軒、庄屋、郵便局長が住んでいた。
蔵のある家が五六軒はあった。常夜灯があり、かなり立派なお墓も多い。今思うと裕福な村だったとおもえる。
この村が今、住む人がいなくなり原始に帰ろうとしている。
ここに人間が住み、しかも教養の高い文化生活をしていた記録を残すことが出来たことが非常にうれしく、豊かな気持ちである。
一年かけて郷土史だ出来ました。
アクセスしてみてください。
http://www1.ocn.ne.jp/~daidou/siro.pdf.pdf
0 件のコメント:
コメントを投稿